NPO不動産カウンセラー協会(JAREC)は3月13日、霞が関コモンゲート西館(東京都千代田区)で「一般研修会」をオンライン・オフラインのハイブリット方式で実施しました。
「メタバースの衝撃 仮想空間と融合する都市・不動産の行方」をメインテーマに、国土交通省都市局都市政策課企画専門官の鈴木 豪氏が「まちづくりDXのデジタル・インフラ『Project PLATEAU(プロジェクト プラトー)』」と題して講演。鈴木氏はプラトーの概要を説明した後、官民による多数のユースケースを紹介した。防災エリアマネジメントや、観光コンテンツの造成、自動運転への活用、ドローンの自律運航システム開発など、分野を問わず活用が進んでいること語った。鈴木氏は「今後、プラトーに加えて、建築BIMや不動産IDといった建築・不動産分野との連携により、より一層のDXが期待できる」などと話した。
続き、阪南大学流通学部准教授の池澤威郎氏が「メタバースとリアル不動産-商業不動産と顧客接点のデザイン-」をテーマに講演した。同氏は、現在流通業界で進んでいるメタバース活用の動きについて説明。異なるメタバース同士がアバターなどユーザー情報を共有し、相互乗り入れすることができない現状では難しいとした前置きした上で、今後については「バーチャル空間からリアル店舗への顧客誘引を図るオペレーションが、商業不動産の価値判断に影響を与える可能性がある。不動産鑑定をする場合には、そのような点にも着目してもらいたい」などと話した。