不動産情報サービスのアットホーム(株)は29日、不動産情報ネットワークにおける「全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向」(2023年7月)を発表した。
同調査では、入居者が1ヵ月に支払う「賃料+管理費・共益費等」を「家賃」と定義。調査対象は、首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市の10エリア。
賃貸マンションは、東京23区・東京都下・埼玉県・名古屋市・大阪市・福岡の6エリアが全面積帯で前年同月を上回った。面積帯別の前年同月比上昇率トップは、30平方メートル以下(シングル向き)が東京都下(前年同月比4.7%上昇、平均家賃5万9,763円)、30~50平方メートル(カップル向き)は東京23区(同6.3%上昇、14万967円)、50~70平方メートル(ファミリー向き)は大阪市(同11.6%上昇、同13万4,279円)、70平方メートル超(大型ファミリー向き)も大阪市(同13.3%上昇、同23万7,073円)。
カップル向きは8カ月連続、ファミリー向きは7カ月連続で、全10エリアが前年同月を上回った。ファミリー向きは東京都下・名古屋市・福岡市の3エリアで、大型ファミリー向きは東京23区・埼玉県・千葉県・名古屋市の4エリアで、15年1月以降最の高値を更新した。
賃貸アパートの上昇率トップは、シングル向きが福岡市(同3.6%上昇、同4万1,356円)、カップル向きが神奈川県(同5.6%上昇、同7万6,382円)、ファミリー向きは大阪市(同10.3%上昇、同11万7,434円)。ファミリー向きが全エリアで前年同月を上回った。中でも、東京23区・東京都下・神奈川県・仙台市・名古屋市・福岡市の6エリアは、15年1月以降の最高値を更新した。